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東急新横浜線の新綱島駅に直結の商業施設が開業。土地区画整理事業との相乗効果で西側の賑わいが広がるか

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/04/08 配信

東急東横線綱島駅西口側の様子
従前からある東急東横線綱島駅の西口側の様子。西口側の賑わいが駅の東側にも広がるよう、今後に期待がかかるところだ。

新しい駅に直結する複合施設

有限会社新水は、神奈川県に位置する東急新綱島駅に直結する「新水ビル」の中にある商業施設「SHINSUI(しんすい)」を2024年3月15日にオープンした。

有限会社新水は神奈川県横浜市で小売業などを営んでいる会社だ。非上場企業だが会社の設立は1949年で、歴史のある会社と言えるだろう。

新水ビルは新綱島駅の整備に伴う区画整理事業の一区画として計画された、商業・シニア向け住宅等による複合施設だ。

新水ビルの位置図
綱島駅東口側の通り沿いに新たな商業施設ができることで、東口側の賑わいが醸成に期待したいところだ。

地下にある東急新横浜線の新綱島駅に直結している。また、2028年には土地区画整理事業の一部である立体横断歩道橋が整備される予定。

歩道橋が整備されれば、従来からある綱島駅とスムーズな行き来ができるようになる。

新綱島駅周辺地区土地区画整理事業による歩行者ネットワークの形成図
黄色い線で描かれているのが新たに建設される歩道橋。赤い区画がこの記事で紹介している新水ビル。隣接する再開発建物との行き来も歩道橋でできるようになる。

新商業施設のコンセプトは「好きなお店が1つ増えるだけで、この街に住みたい理由も1つ増えるから。」というもの。

ビル全体の規模は地上12階・地下1階建て、敷地面積は2,054㎡で延床面積は13,291.03㎡となっている。

商業施設はビルの1階~3階で主なテナントは以下の通り。

  • フレッシュネスバーガー
  • 無印良品
  • カルディコーヒーファーム
  • オンデーズ
  • TSUTAYA BOOK STORE
  • スターバックス
  • サーティーワン アイスクリーム
  • ナチュラルローソン

4階から上のフロアは「グランクレール綱島」というシニア向け住宅になる。

綱島駅の西口には商店街が形成されているが、東口側にはこれまで目立った商業施設などがなかった。

新商業施設が東口側の利便性向上に寄与することを期待したいところだ。

綱島駅・新綱島駅の周辺で進む土地区画整理事業

綱島駅と新綱島駅の周辺エリアでは、横浜市による「新綱島駅周辺地区土地区画整理事業」が進んでいる。

新綱島駅は東急の約20年ぶりとなる新駅で、2023年3月に開業した。綱島駅と新綱島駅を合わせた1日の乗降客数予測は10万人以上だ。

土地区画整理事業は新駅の開業に合わせて計画されたものであり、横浜市の事業計画書によると約1,200人の人口を集めることが目標とされている。

対象エリアのもとの人口は約70人ということなので、土地区画整理事業が完了すれば、駅の周辺エリアでは大幅に人口が増える見込みだ。

計画ではエリアを2つに分けて事業は進み、第1工区の広さは約0.6ヘクタールで、第2工区の広さは約2.1ヘクタール。

工区は綱島駅の東側にある綱島街道から新綱島駅側に広がっており、地下に位置している新綱島駅の上を含む形になっている。

新綱島駅周辺地区土地区画整理事業の現況図
赤い線で囲まれたエリアが土地区画整理事業の対象エリア全体となる。一番左側に綱島駅が位置しており、新綱島駅は図の真ん中あたりの地下に位置している。

※引用:横浜市

土地区画整理事業には新綱島駅側の再開発事業が含まれており、再開発建物は2023年の秋に竣工した。

なお、再開発事業については、過去にこちらの記事でも紹介している。

東急新横浜線の新駅「新綱島」に名称決定、再開発も進み街の賑わい増大へ

混同するかもしれないが、この記事で紹介している新水ビルは上記の再開発建物とは別のプロジェクトだ。

土地区画整理事業の内容としては、再開発建物を建設するほかに広場と道路の整備を進めるものになっており、今後は駅周辺の道路整備が進められる予定。

2024年度に道路工事が進められ、その後電線の地下化や電柱の撤去工事などが行われる。土地区画整理事業の完了予定は、詳細時期精査中となっているが、2025年度以降の見込みだ。

綱島エリアの都市開発は少しずつ形となって表れてきており、周辺エリアにおける今後の賑わいに期待がかかる。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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