JKK東京(東京都住宅供給公社)は、杉並区に新築賃貸住宅「カーメスト新高円寺」を竣工し、令和5年10月に開催した現地オープンルームには、約2,800名が来場。募集戸数181戸に対して845件の申込みがあり、全体平均倍率が約4.7倍となった。
A・B・Cの3棟のうち、最も人気があった棟は、完全禁煙&子育てに配慮した間取りを中心としたB号棟。住戸別では4LDKのB401号室で最大倍率28倍となり、多子・多世帯からの人気が集まった。
1.完全禁煙&子育てに配慮した間取り中心のB号棟の平均倍率は約5.1倍
同住宅は受動喫煙防止の観点から、3棟のうちA号棟の専有部を除き、バルコニー等の共用部を含めた敷地内全てを禁煙としている。
3棟のうち平均倍率が最も高かったのはB号棟で、募集住戸60戸に対して303件の申し込みがあり、約5.1倍となった。
B号棟は、専有部と共用部全てが完全禁煙となっているうえ、3LDK・4LDKが他の棟よりも多いため、健康志向や子育て世帯層に評価されたと考えられる。
2.子育て世帯向け間取りは4LDKを中心に高倍率
子育て世帯向けの間取りである3LDKは、募集戸数20戸に対して162件の申し込みがあり、平均倍率は8.1倍となった。4LDKは募集戸数3戸に対して53件の申込みがあり、平均倍率は約17.7倍にのぼり、全申込みの中で最大倍率となったのは、4LDKのB401号室で、倍率は28倍となった。
B401号室は、部屋の中央にオープンエアーバルコニーがあるうえ、2人同時に利用可能な2面ボウル洗面台が備え付けられており、多子・多世帯でゆとりある暮らしを楽しめる点が人気のポイントであったと考えられる。
※リリース内の倍率は全て抽せん倍率優遇制度の適用前の単純倍率で記載。
3.「東京こどもすくすく住宅認定」対象住戸の平均倍率は約6.2倍
東京都は、居住者の安全性や家事のしやすさ等に配慮し、かつ、子育てしやすい環境づくりのための取組を行っている住戸を対象として、「東京こどもすくすく住宅認定制度」を設けている。
同制度には、子どもを見守りながら遊ばせることができるキッズスペース併設のコミュニティサロン(集会室)など、居住者間のコミュニティ形成に配慮したソフト面の取組などを含め、モデルごとに様々な認定基準が設けられており、同住宅は「アドバンストモデル」において認定を取得している。
「アドバンストモデル」の認定対象は50m2以上の住戸。同認定対象住戸である63戸には388件の申込みがあり、平均倍率が約6.2倍。子育て向け住戸への需要の高さが伺えた。
なお、同住宅は50m2未満の住戸についても認定対象と同等の仕様を採用している。
4.「カーメスト新高円寺」概要
健美家編集部