築30年はまだ若い！？～ボロが遺構になるとき～

家族でパリに行ってきました。日本に戻ってまず思うのは、トイレの心配がなくて安心、サービスがいい、食事が旨いなどなど。海外ではレストラン、スーパー、切符売り場、銀行などでのサービスで頭にくることが多いのですが、日本では過剰とも言えるサービスでもてなしてくれます。

空港からの帰りの電車で、車掌さんが「 ただいま右側に花火がご覧になれます 」とアナウンスをしてくれました。多摩川の鉄橋の上で、花火を音と共に鑑賞することができました。

鉄橋を通り過ぎると、「 花火はご覧になれましたでしょうか？次は○○駅です 」。車掌さんのサービス精神に感動しました。海外から帰ると、日本では当たり前のことが、随分と特殊なことなのだと気付かせられます。

それぞれの国、都市では一長一短があり、どれが優れているとは一概に言えませんが、パリは東京とは比べようもない建築や街の圧倒的な蓄積があります。まったくかなわないレベルで差があります。学生の引率などでも行くので、ここのところ1年おきにパリに行っていますが、毎回毎回、感心させられます。

古いものと新しいものをうまく混ぜて、使われています。たとえばオランジェリー美術館は古い建物の屋...