ピケティによる「 21世紀の資本 」の有名な不等式 r>g の資本収益率 r ( return )は、不動産においては実質利回りで、
r =( 賃料-年間の減価償却費-修繕費-返済利子 )/
( 取得時の土地建物価格-建物の減価償却費の累計-残債 )
であると、前回書きました。
現在、不動産( 住宅 )は総国富の半分を占めていて、収益計算の大きな部分を担っています。
「 21世紀の資本 」のすごいところは、r ( return )や g ( growth ) の数値が、大雑把には過去2000年間、詳しくは過去300年間のデータから歴史的な事実として導かれていることです。理論ではなくて事実として提示されているところです。
p58「 話を具体的にするため、地方社会における土地の平均収益率は4~5%くらいだということも述べておこう。ジェイン・オースティンやオノレ・ド・バルザックの小説では、土地が( 政府債のように )投資資本額のおよそ5%を稼ぐという事実( あるいは、資本の額が年間地代のおよそ20年分にあたるという事実 )はあまりに当然のこととされているので、いちいち明記されないことも多い。当時の読者...
r =( 賃料-年間の減価償却費-修繕費-返済利子 )/
( 取得時の土地建物価格-建物の減価償却費の累計-残債 )
であると、前回書きました。
現在、不動産( 住宅 )は総国富の半分を占めていて、収益計算の大きな部分を担っています。
「 21世紀の資本 」のすごいところは、r ( return )や g ( growth ) の数値が、大雑把には過去2000年間、詳しくは過去300年間のデータから歴史的な事実として導かれていることです。理論ではなくて事実として提示されているところです。
p58「 話を具体的にするため、地方社会における土地の平均収益率は4~5%くらいだということも述べておこう。ジェイン・オースティンやオノレ・ド・バルザックの小説では、土地が( 政府債のように )投資資本額のおよそ5%を稼ぐという事実( あるいは、資本の額が年間地代のおよそ20年分にあたるという事実 )はあまりに当然のこととされているので、いちいち明記されないことも多い。当時の読者...
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