いわゆる「 横浜マンション傾斜問題 」では、実に120件もの取材をお受けしました。ピーク時には朝7時から夜中の2時まで電話が鳴り続ける日もあり、他の仕事が全く手につかず、かなり疲弊しました。
当事者の住民のみなさんは大変な思いをしていらっしゃるうえ、事態の本質がなかなか見えないままで、こうしたナイーブな取材をお受けするのは、かなり神経を使います。
何かと理由をつけて断る手もありました。しかしあえてそうせずに、あえて来るものを拒まず出来る限りの取材に対応したのには理由があります。それは「 この件に関する報道・言論を、より良い方向に導きたかったから 」です。
メディアはその性質上、どうしても原因追求・究明に走ります。今回の件では、売主である三井不動産や建設工事の元請けである三井住友建設を通り越して、二次下請けである旭化成建材、しかもそこで働いていた現場の個人に焦点があたりました。
しかしこれはやや危険な状態です。実際には組織ぐるみかもしれないし、命令を下した向きがあったかもしれないのに、現場の個人をスケープゴートにしてしまった場合、後にその個人が原因ではなかったら、一体どういうことになるでしょう。
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当事者の住民のみなさんは大変な思いをしていらっしゃるうえ、事態の本質がなかなか見えないままで、こうしたナイーブな取材をお受けするのは、かなり神経を使います。
何かと理由をつけて断る手もありました。しかしあえてそうせずに、あえて来るものを拒まず出来る限りの取材に対応したのには理由があります。それは「 この件に関する報道・言論を、より良い方向に導きたかったから 」です。
メディアはその性質上、どうしても原因追求・究明に走ります。今回の件では、売主である三井不動産や建設工事の元請けである三井住友建設を通り越して、二次下請けである旭化成建材、しかもそこで働いていた現場の個人に焦点があたりました。
しかしこれはやや危険な状態です。実際には組織ぐるみかもしれないし、命令を下した向きがあったかもしれないのに、現場の個人をスケープゴートにしてしまった場合、後にその個人が原因ではなかったら、一体どういうことになるでしょう。
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