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日本経済がしばらくはクラッシュしない理由

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第238話 著者のプロフィールを見る

2021/8/22 掲載

総務省によれば7月の消費者物価指数( CPI )は生鮮食品を除く総合で0.2%低下。マイナスは12カ月連続と、政府のインフレ目標には程遠いデフレ感が漂います。デフレと言えばものやサービスの価値が低下するわけですから相対的に現金が強く、借金は重みを増します。

しかし現在、これは額面通りに受け取れないだろうと思います。というのも、このところ実質的な「 お金の価値 」がだだ下がりだから。「 えー! 1万円はいつだって1万円でしょう? 」と思いがちですが、その価値は常に変動しています。

2008年のリーマンショック以降、日米欧の中央銀行合わせ1500兆円超も資産を膨らませた結果、円やドル・ユーロといった、いわゆるペーパーマネーの価値は大幅に希薄化、それだけ1万円あたりの価値は低下したということ。

大家さんが毎月受け取っている100万円の家賃の価値もこのところ日に日に低下しているわけです。同時に、不動産を買ったときの借金の重みも低下しています。また株や不動産・ゴールドなどの実物資産との相対比較でも実質的な価値は下落しているということがいえるでしょう。

■ 日本経済がしばらくはクラッシュしない理由

中央銀行...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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