これまで、家賃と消費税の理不尽な関係について述べてきました。今回はまとめとして、「 では、私たち大家はどうしたらいいの? 」ということを紹介させていただきます。
■ 家賃をゼロ税率にすれば問題は解決する?
私は以前、『 非課税という例外を除けは、「 多段階課税+仕入れ税額控除 」という消費税の制度は完璧に機能する 』と述べました。なぜなら消費税は皆さんご存知のように30年以上前から、主に欧州で「 付加価値税( VAT ) 」として導入され、税制として確立した制度をほぼそのまま導入したものですから。
欧州のVAT税率は、最低でも15%以上、国によっては25%ということもあります。当然「 逆進性の問題対策 」が必要な訳で、各国とも「 複数税率・非課税 」を制度として取り入れています。
日本は依然5%と『 低税率 』なため、逆進性対策としては、非課税しかありませんが、これは特異なケースなのです。
「 複数税率 」とは、同じ税金でも品物によって税率を変えるということです。例えば、本則税率は20%ですが、ミルクのような食料品( 生活必需品 )は2%の「 軽減税率 」を課したりします。
このほか、「 究極の軽...
■ 家賃をゼロ税率にすれば問題は解決する?
私は以前、『 非課税という例外を除けは、「 多段階課税+仕入れ税額控除 」という消費税の制度は完璧に機能する 』と述べました。なぜなら消費税は皆さんご存知のように30年以上前から、主に欧州で「 付加価値税( VAT ) 」として導入され、税制として確立した制度をほぼそのまま導入したものですから。
欧州のVAT税率は、最低でも15%以上、国によっては25%ということもあります。当然「 逆進性の問題対策 」が必要な訳で、各国とも「 複数税率・非課税 」を制度として取り入れています。
日本は依然5%と『 低税率 』なため、逆進性対策としては、非課税しかありませんが、これは特異なケースなのです。
「 複数税率 」とは、同じ税金でも品物によって税率を変えるということです。例えば、本則税率は20%ですが、ミルクのような食料品( 生活必需品 )は2%の「 軽減税率 」を課したりします。
このほか、「 究極の軽...
この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる