こんにちは、オロゴンです。8月下旬、健美家コラムニストの謝恩会に出席するために久々に東京に行きました。とても刺激的でした。不動産だけではなく、今の仕事でも活かせそうなお話がたくさんできました。
最近 不動産事業がサブになってしまっている僕は、今回の会も正直行って良いものか迷っていたのですが、結果的には参加して本当に良かったです。
二次会後はなぜだかタクシーで加藤ひろゆきさん達が宿泊する某高級ホテルに移動し、夜中まで不動産のみならず土木などについて、イッセイさん達と熱い談義で盛り上がりました。
ホテルを予約していなかったので、歌舞伎町ど真ん中の怪しいカプセルホテルくらいしか空いてなくそこに滞在したのですが、それもまた地方では味わえない「東京」を感じるのに一役買ってくれました。
加藤ひろゆきさんも「地方在住者ほどたまには東京の空気を吸わないと」と仰っていましたが、その言葉の意味がわかった気がしました。10年近く東京に住んだ身ではありましたが、福岡にしばらく住んでいると東京の人混みや雰囲気に圧倒されます。
なかなかある機会ではないので、ホテルにチェックインする前に、深夜3時のカオスな歌舞伎町界隈を散歩しました。夜の街も日本経済の縮図の一部です。
福祉の精神も、夜の歌舞伎町も、同じ人間という生き物が産み落とした文化である事を思えば、本当に人間ってのは面白いなぁと、怪しい外国人にやたらと喋りかけられながら物思いに耽るのでした。
翌日は大日本図面舞踏会の渋谷党大会にお邪魔しました。実に熱いイベントでした・・。この模様の一部は健美家のYouTubeチャンネルで近日中に公開されると思います。
僕の会社では、就労支援の一環として最近は動画編集業務にも力を入れて取り組んでいます。こちらの動画は当社スタッフが編集をさせていただきましたのでぜひご覧ください!
■鹿児島の会社に戻って待っていたもの
短いながら充実した1泊2日を終え、東京から鹿児島に戻った僕を待っていたのは、信頼していたスタッフが退職を希望しているという悲しい知らせでした。
直接 話を聞いてみたところ、主な原因は会社内でのコミュニケーションが不足していることにより、不安や役に立っていないのでは?という疑念が募り、仕事をやっている充実感や自己肯定感が得られないところにあるようでした。
簡単に言えば経営からのフィードバック不足です。これは完全に僕の社内体制作りを怠っていたことが要因です。
事業をやっていると、当然ながら、会社の社員やスタッフが退職していくことがあります。今まで不動産賃貸業の1人社長で気楽にやってきた僕にとって、「スタッフの退職」というイベントはなかなかにこたえます。
法人は個人とは別人格とは言いますが、それは銀行融資や裁判でのお話。オーナー社長にとって、自分で立ち上げた会社は紛れもなく自分そのものの感覚です。
その会社から一度は仲間になった人が離れていってしまうのは「職業選択の自由だから仕方ない」という言葉では片付けられない寂しさや痛みを伴います。
「あの時もっとこうしていたら良かったのか?」
「どうしてもっと早く気づけなかったのか」
大袈裟ではなく、付き合っていた人にフラれたような失恋に似た心理状態です。従業員の前では「そうか。仕方ないな…」みたいな顔をしていても内心では結構落ち込んでいます。
また、日々 他責ではなく自責であることを心がけていることもあり、彼(女)が辞めてしまうことも、社長である自分にしか責任はないという思考回路になっています。
恋愛で言えば、一方的にフラれてその原因はどう考えたって自分にしかない、みたいな状況ですね。ミスチルやback numberみたいな失恋の歌が量産できそうなメンタルになりますw
そういうわけで、経営者やマネジメント職の人間は、社員やスタッフからの「ちょっと、お時間よろしいでしょうか?」というワードに非常に敏感です。
この言葉を聞いた瞬間、半分は覚悟を決めて心の中で泣いている社長も多いことと思います。ですから、普通の打ち合わせに誘う時は、このワードはできるだけ使わないようよろしくお願い申し上げます。
今回のことを無理やり前向きにとらえるならば、こんなに感傷的になることも1人会社、不動産賃貸業だけをやっていてはなかなか無いことで、こういう経験をいくつも乗り越えた人間にだけ身につけられる魅力や人徳というものもあるのではないでしょうか。
このように落ち込みながら、このドンヨリとした原稿を書いているまさにこの瞬間、「色々と悩みましたが、やっぱり社長やみんなと引き続きこの会社で頑張りたい!」というまさかの逆転残留LINEが届きました!!
本コラム上はあっさり残留してくれたように見えてしまっていますが、本当に色々なドラマがあったのです・・・
うぉ~!!やったぜぇ!!!ヒャッホーウ!
思わず目頭が熱くなりました。
そして、今度こそはみんなに充実感を持って働いてもらえる環境を全力で作ろうと心に誓うのでした。失意と喜怒哀楽にまみれた僕のベンチャーライフはまだまだ続きそうです。