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損か得かで考える

和田秀樹さん_画像 和田秀樹さん 第9話 著者のプロフィールを見る

2012/3/22 掲載

私は関西人なので、あるいは母方の実家が商売人だったこともあって、損か得かでものを考える気質がしみついている。

たとえば、よく「 和田さんは会ってみると意外に腰が低いですね 」などと言われる。

偉そうにして得をすることなどほとんどない。昔、祖母からさんざん「 頭を下げるのはタダ 」と教えられてきたので、ペコペコしたり、気軽に動くことに抵抗はない。

でも、ある程度社会的地位が上がってくると、私に頭を下げられたら仕方がないかとか、断りにくい人も出てくるし、腰を低くしておくと、たとえば編集者などにも仕事が頼みやすい人と思われるなど、得をすることは多い。

偉そうにしていないとメンタルヘルスが保たれないというのでなければ、腰は低いほうが得なのだ。私が性格がいいとか、聖人だから腰が低いわけではない。

あまりいいたとえ話でないかもしれないが、認知症の患者さんの家族にもそういう説明はする。
認知症の人が、「 ごはんをまだ食べていない 」とか「 誰誰にものを盗られた 」などという場合、否定していいのか、叱っていいのかというような問いに対しての話だ。

私が言うのは、「 否定しても叱っても、脳が縮むわけではない。そのせいで...

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プロフィール

■ 和田秀樹さん

和田秀樹さん

和田秀樹公式サイト
ブログ「 テレビで言えないホントの話 」

■ 経歴

1960年大阪市生まれ
1985年東京大学医学部卒業

東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科を経て、現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師

2007年12月劇映画初監督作品『受験のシンデレラ』でモナコ国際映画祭最優秀作品賞受賞

主な著書に『「 反貧困 」の勉強法 』( 講談社+α新書 )『 医療のからくり 』( 文春文庫 )、『 勉強のできる子のママがしていること 』『 受験は要領 』( PHP文庫 )『塾に行かず東大に受かる勉強法』( PHP研究所 )、『 大人のための勉強法 』( PHP新書 )『 痛快!心理学 入門編、実践編 』( 集英社文庫 )、『 自己愛の構造 』( 講談社選書メチエ )『 本物の実力のつけ方 』( 東京書籍、榊原英資氏と共著 )など多数。

翻訳書に『 トラウマの精神分析 』( ロバート・ストロロウ著、岩崎学術出版社 )などがある。

新刊に『 公立高校の東大合格力を高める本 』( ミネルヴァ書房 )、『 「 できる! 」と強く信じればあなたは9割成功している 』( 新講社 )、『 テレビの大罪 』( 新潮社 )、『 「 気持ちの整理 」ができる人できない人 』( 新講社 )。

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