私は関西人なので、あるいは母方の実家が商売人だったこともあって、損か得かでものを考える気質がしみついている。
たとえば、よく「 和田さんは会ってみると意外に腰が低いですね 」などと言われる。
偉そうにして得をすることなどほとんどない。昔、祖母からさんざん「 頭を下げるのはタダ 」と教えられてきたので、ペコペコしたり、気軽に動くことに抵抗はない。
でも、ある程度社会的地位が上がってくると、私に頭を下げられたら仕方がないかとか、断りにくい人も出てくるし、腰を低くしておくと、たとえば編集者などにも仕事が頼みやすい人と思われるなど、得をすることは多い。
偉そうにしていないとメンタルヘルスが保たれないというのでなければ、腰は低いほうが得なのだ。私が性格がいいとか、聖人だから腰が低いわけではない。
あまりいいたとえ話でないかもしれないが、認知症の患者さんの家族にもそういう説明はする。
認知症の人が、「 ごはんをまだ食べていない 」とか「 誰誰にものを盗られた 」などという場合、否定していいのか、叱っていいのかというような問いに対しての話だ。
私が言うのは、「 否定しても叱っても、脳が縮むわけではない。そのせいで...
たとえば、よく「 和田さんは会ってみると意外に腰が低いですね 」などと言われる。
偉そうにして得をすることなどほとんどない。昔、祖母からさんざん「 頭を下げるのはタダ 」と教えられてきたので、ペコペコしたり、気軽に動くことに抵抗はない。
でも、ある程度社会的地位が上がってくると、私に頭を下げられたら仕方がないかとか、断りにくい人も出てくるし、腰を低くしておくと、たとえば編集者などにも仕事が頼みやすい人と思われるなど、得をすることは多い。
偉そうにしていないとメンタルヘルスが保たれないというのでなければ、腰は低いほうが得なのだ。私が性格がいいとか、聖人だから腰が低いわけではない。
あまりいいたとえ話でないかもしれないが、認知症の患者さんの家族にもそういう説明はする。
認知症の人が、「 ごはんをまだ食べていない 」とか「 誰誰にものを盗られた 」などという場合、否定していいのか、叱っていいのかというような問いに対しての話だ。
私が言うのは、「 否定しても叱っても、脳が縮むわけではない。そのせいで...
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