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新NISAが始まり2か月が経過。どういった投資信託が人気なのかランキング情報から調査

不動産投資全般/その他投資 ニュース

2024/03/09 配信

3月以降はクレカ積立の上限が月10万円に引き上げられる予定

3月4日の東京市場で日経平均株価は4万円台の大台を超え、史上最高値を更新した。2月22日にバブル最高値の3万8915円を上回り、その後の上昇を受けてのことだ。

ついに4万円台超えた日経平均株価。翌日も割ることなく推移している。先週末のNY市場でIT関連の銘柄が多いナスダックの株価指数が史上最高値を更新するなど主要株価指数が上昇し、東京市場でも半導体関連銘柄などに買い注文が出たことが影響した。
ついに4万円台超えた日経平均株価。翌日も割ることなく推移している。先週末のNY市場でIT関連の銘柄が多いナスダックの株価指数が史上最高値を更新するなど主要株価指数が上昇し、東京市場でも半導体関連銘柄などに買い注文が出たことが影響した。

日経平均株価が史上最高値を更新したのは34年ぶりのこと。米国では主要株価指数が史上最高値を更新し、日本でも好決算を後押しに半導体関連銘柄に買い注文が殺到している。景気の低迷が続く中国から日本に、海外投資家の資金がシフトしているとの見方もあるようだ。日銀の金融緩和政策を影響しているだろう。

市場をけん引しているのは海外勢だが、日本の個人投資家の動きにも注目したい。というのも、今年から制度が恒久化するとともに非課税枠が大幅に拡充した「新NISA」が、日本株への関心を後押ししているからだ。

それを示すかのように、日本経済新聞社の調べによると、主要証券会社19社の1月時点のNISA口座数は合計で約1530万口座。2024年1月だけで差し引き64万口座増えたという。2023年10~12月の3か月間の増加数が約87万口座だったので、2倍のペースで伸びている。

制度を支える仕組みも拡充に向かっている。近年は、クレジットカードで投資信託を積み立てる「クレカ投資」を導入する証券会社が、ネットを中心に増加。投資家としても証券口座に資金を入れる手間がなく、クレジットカードで支払うことでポイントもたまるので利用者は増えている。

このクレカ投資、毎月の決済上限額を5万円に定める証券会社がほとんどだが、金融庁は10万円に引き上げる内閣府令の改正を進めており、今年1月26日の記者会見で鈴俊一金融担当相も「投資家の利便性向上を早期に図るという観点から、本年3月中にも公布・施行ができるよう準備を進めてまいりたいと考えています」とコメントした。

ご存知の通り、新NISAのつみたて投資枠の年間非課税投資枠は120万円で、月に換算すると10万円。現状のままでは投資家に不便が生じることを受けての対応だ。法改正が決まればすぐさま対応すると証券各社は述べており、こういったことも投資信託を通じた投資を加速させることになる。

海外株式に投資する投資信託に人気が集まる傾向

新NISAでは、どのような商品が買われているのだろうか。マネックス証券の「NISA月間積立契約件数」(2024年2月1日~29日)によると、ベスト3は以下の通りだ。

1位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

3位:iFree S&P500インデックス

ちなみに、つみたて投資枠の月間積立契約件数の上位3つも同じ商品だ。 同期間におけるSBI証券の「月間積立設定金額(成長投資枠+つみたて投資枠)」もチェックした。

1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

2位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

3位:iFreeNEXT FANG+インデックス

なお、「月間積立設定件数(成長投資枠+つみたて投資枠)」の結果も上記と変わらない。

「eMAXIS Slim 全世界株式」は通称「オルカン」と呼ばれる、日本を含む先進国ならびに先進国の株式に投資するファンドだ。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)に連動する投資成果を目指しており、設定来のトータルリターン(ファンドそ総合収益)は120.62%を記録している。

一方、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は米国の株式に投資し、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す商品で、トータルリターンは160.26%。ともに三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託で、とりわけオルカンは1本の投資信託で世界全体の株に分散投資でき、信託報酬も0.05775%と低水準であることから人気が高い。後者も低コストで米国株に分散投資ができるのが特徴で、持続的に経済成長している同国に集中したい投資家から支持されている。

マネックス証券の3位「iFree S&P500インデックス」もS&P500に連動する成果を目指す商品で、大和アセットマネジメントのiFreeシリーズでは人気の投資信託。

SBI証券3位の「iFreeNEXT FANG+インデックス」は米国のIT企業大手4社(Facebook(現在はメタ)、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(親会社はアルファベット))の頭文字をつないだFANGに、アップルやエヌビディア、テスラ、マイクロソフト、ブロードコム、スノーフレイクの6社を加えた10銘柄に等金額投資する株価指数「NYSE FANG+指数(配当込み、円換算ベース)」の動きに連動した投資成果を目指す。設定来のトータルリターンは365.20%とパフォーマンスは極めて好調だ。

新NISAでは長期投資を前提に、低コストで運用できるインデックスファンドが人気。かつ、1本で分散投資ができる国際株式や米国株に投資する商品が人気上位となった。
新NISAでは長期投資を前提に、低コストで運用できるインデックスファンドが人気。かつ、1本で分散投資ができる国際株式や米国株に投資する商品が人気上位となった。

新NISAでは国際株式や米国株に投資している層が多く、指数に連動する投資成果を目指す「インデックスファンド」が人気だとわかる。「手軽に分散投資をしたい」「米国経済の成長にあやかりたい」という人にマッチし、アクティブファンドに比べてローコストで投資できる。

他にも、新NISAの成長投資枠では高配当銘柄が人気になるとの考えから、日経平均の高配当利回りの銘柄に投資する商品や、経済発展目覚ましいインド株が対象のファンド、それこそ好決算に沸く半導体銘柄に投資するファンドなど、その時々で市場のテーマになっている商品の気が高い。

新NISAでは多くの投資信託が用意されているだけに、何を購入するか見極めるのは大変だ。証券会社や株式情報サイトのランキング情報は参考になるだろうし、そこから人気ファンドの傾向を確かめてから購入するに越したことはない。

ただし、今回のランキングでは株式タイプの商品が上位に選ばれたが、景気変動や企業業績の影響を受けやすく、大きく値動きすることがある。リスクを抑えるなら債券が投資対象のファンドを選ぶなど、許容リスクに応じ投資対象資産を選ばないといけない。

また、ここではインデックスファンドが選ばれたが、より大きなリターンを狙いたいならアクティブファンドを選択することだって考えられる。どれだけの期間でどれだけの利益を目指すのか考えたうえで、投資対象を選ぶことだ。

※本記事の情報は2024年3月6日時点。特定の銘柄・商品を推奨するものではない。投資は自己判断・責任のもと行うこと。

健美家編集部(協力:大正谷成晴(おしょうだにしげはる))

大正谷成晴

■ 主な経歴

フリーランスの編集・ライター。
不動産投資、株式投資、投資信託、FXなどマネー関連、ビジネス全般、働き方、副業、クレジットカード、医療・介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

■ 主な著書

  • 『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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