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キーエンスが三菱自動車工業から高槻市の広大な土地を取得。周辺では新駅設置や市街地形成も

都市計画・再開発(地域情報)/大阪 ニュース

2023/03/25 配信

キーエンスが三菱自動車工業から購入した土地の近くにはJR線、阪急線、東海道新幹線と名神高速道路が通る
キーエンスが三菱自動車工業から購入した土地の近くにはJR線、阪急線、東海道新幹線と名神高速道路が通る

キーエンスが2024年の開発に向け
三菱自動車工業の一部土地を取得

2022年12月、株式会社キーエンスは三菱自動車工業株式会社から、大阪府高槻市の52,373.79㎡もの土地を買収。2024年3月までは三菱自動車工業がキーエンスから土地を借りて使用を続け、その後キーエンスによる開発が進められるという。

今回売買された土地は、三菱自動車工業で製造された新車を一度集約し、国内の販売店に搬送するための拠点であった「高槻オートスクエア」、約81,000㎡のうちの52,373.79㎡だ。同拠点は、国内販売店への供給機能のみならず点検工場の機能も有している。

今回、三菱自動車工業がそんな重要拠点の売却に踏み切った理由は、固定資産の有効活用と財務体質の強化が目的と言われている。実際、同社は以前から事業構造改革として、製造拠点の縮小などを進めていた。

具体的な売却額は公表されていないが、すでに2023年3月期の業績予想に一部織り込まれていると見られている。そのため、現時点で三菱自動車工業の業績予想に変更はない。

2024年以降、高槻市の地域特性を活かし
ロジスティクスセンターの建設計画が進行中

キーエンスが三菱自動車工業から取得した土地は、新名神高速道路「高槻JCT・IC」の近くに位置する大阪府高槻市井尻二丁目。

高槻市は「とかいなか」などと表現されることもある、都市部の賑わいと豊かな自然を併せ持つまち。大阪と京都の中間に位置し、JRと阪急の特急電車が停車するため、大阪・梅田や京都・河原町までは電車で約15分。また、市内には名神高速道路と新名神高速道路が通っており、交通の便に優れたまちとしても知られている。

キーエンスは三菱自動車工業への土地レンタル終了後、この地域特性を活かし、ここにロジスティクスセンターの建設を計画している模様だ。

ロジスティクスセンターとは、物流業務の中心的な役割を担う大型施設。商品の荷役から保管、ピッキング、流通加工、仕分け、包装、配送などの業務を包括的に行うため、物流倉庫や物流センター、流通センターなどと呼ばれることもある。

ロジスティクスセンターに適した立地条件は、「面している道路に規制がないこと」、「トラックが行き交えるほどの広い道路に面していること」、「駐車スペースが広いこと」、「インターチェンジや港・空港などへのアクセスが良いこと」、「公共交通機関からのアクセスが良いこと」が挙げられる。これまで三菱自動車工業が物流拠点として利用していたことを考えれば、先述の条件も問題はないだろう。

周辺エリア付近では
新駅や新たな市街地形成の動きも

キーエンスが購入した土地と、高槻市・JR西日本が開発を進める地域の位置関係(出典:高槻市)
キーエンスが購入した土地と、高槻市・JR西日本が開発を進める地域の位置関係(出典:高槻市)

今回キーエンスが取得した土地はJR線、阪急線、東海道新幹線の近くに位置しているが、現在の最寄り駅は約2km離れた阪急「上牧」駅で徒歩約30分。JRに関しては、「大阪」駅~「京都」駅間で最も駅間距離が長い「高槻」駅と「島本」駅のほぼ中間地点に位置しているため、両駅とは3㎞以上も離れている。

しかし、2017年にJR西日本と高槻市が、これからのまちづくりについて意見交換を実施。その結果、JR京都線「高槻」駅と「島本」駅の中間地点(檜尾川以東)に新駅設置と新たな市街地形成を検討することに合意している。

これまで複数回にわたる検討会議と、企業や法人に向けた新駅設置を見据えた土地需要に関するアンケート調査を行い、現在は地域住民との意見交換が適宜実施されている。

「まちづくり連携協定締結式」の様子。左がJR西日本の三輪京都支社長、右が濱田剛史高槻市長(出典:JR西日本)
「まちづくり連携協定締結式」の様子。左がJR西日本の三輪京都支社長、右が濱田剛史高槻市長(出典:JR西日本)

引き続き、高槻市はこの新駅を含めた新たな市街地形成について、JR西日本などと話し合いを進めるという。

物流センター適地は交通の便などの観点から地価が上がりやすく、国土交通省が発表した「令和4年地価公示」でも高槻市の地価は上昇傾向にある。さらに、高槻市では新たな市街地形成が進められており、まだまだ魅力向上のポテンシャルはあると言えるだろう。今後どのように発展を続けるのか、注目したいまちのひとつだ。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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