前回は「 東京クルージング 」で令和の時代の都心から、水路、河川、東京湾巡りで江戸時代を眺めてみました。この時の交通手段が江戸城外堀でした。ここは江戸時代の物資の大量輸送手段であり、物流のメインストリートでもあったわけです。今回はこの「 お堀 」をマクロな視点で見てみましょう。
江戸城と対比されることもある大阪城ですが、周囲は淀川を利用したお堀でぐるりと囲まれ、鉄壁の守りで有名です。大阪冬の陣では、さすがの東軍も攻めあぐね、力攻めを主張する秀忠を家康が抑えました。
英国製の最新輸入兵器・長射程の巨大攻城砲( ガルバリン砲4門、セーカー砲1門、射程6km以上。陸上自衛隊でいえばM59カノン砲かFH70榴弾砲といったところでしょうか?)も登場しました。その大砲で淀殿と秀頼の居る本丸を直撃するという心理作戦で、講和と調略に持ち込みました。
秀吉が築城時、お堀超え射程の巨大長距離砲は想定外だったはず。新兵器によるパラダイムシフト!
■ 江戸時代「 の 」の字状に城外へ広がっていった城下町発展
大阪城のお堀は、ぐるりと城の周りを囲んでおり、踏み込む隙もない「 お堀 」でした。一方、江戸城の「
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