もともと生活保護を受けていましたが、家賃補助として支給されていた分を家賃として支払っていない事実が判明したことで、生活保護を打ち切られてしまいました。その後、滞納が積み重なっていく悪循環に陥っていました。
少し認知症も入っておられるようで、お話をしようにも会話がかみ合いません。かわいそうですが、たとえ1人暮らしで身寄りのない方であっても、滞納が続く以上、これ以上お部屋に住んでもらうことはできません。
物件購入前からの入居者の為、保証会社にも加入していませんでした。仕方がないので強制執行の手続きを取りつつ、役所と連携して施設入居の手続きを進めることにしました。ようやく滞納債権が確定した時には滞納額は12カ月分に膨らんでいました。
■ 連帯保証人も緊急連絡先もない高齢入居者のその後
その後、役所のあっせんもあって施設への入居が決まったため、その方にはご退去いただきました。本人に支払い能力はなく、当初の賃貸借契約...
この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる