• 完全無料の健美家の売却査定で、できるだけ速く・高く売却

×

  • 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集

賃貸市場の地殻変動が起きている

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第63話 著者のプロフィールを見る

2010/11/10 掲載

賃貸住宅は、省エネ性能を表示しないと売買ができない時代がやってきます。

環境省・経済産業省のロードマップには、 「 2012年に新築住宅、2015年に既存賃貸住宅流通時、そして2020年には一般既存住宅売買時の省エネ性能表示義務化 」 と記されています。

中古住宅市場では現在、建物の品質や性能、劣化の度合いなどが売買価格 ( 査定価格 ) に反映されることは基本的にありません。しかしこの方針は、住宅の省エネ性能を資産価値 ( 査定価格 ) に織り込もうとする動きです。そもそも1990年比25パーセントのCO2削減を本気で目指すなら、このところむしろ排出量を増加させてきた住宅は、50パーセントとかそれ以上削減できないと勘定が合わないのです。

おそらくこの省エネ性能のレベルに応じた税制優遇が行われることになるでしょう。融資にも差がつくことになると思われます。ということは、その資産性に差がつくのは自明ですね。

さらに将来には、我が国の住宅政策の方向性は 「 家賃補助 」 です。これは、賃貸人に対する家賃補助ですが、先進国でこの制度がまともに機能していない、制度自体がないのも日本だけなのです。

現在は ...

この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。

健美家会員のメリット

  1. 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
  2. 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

アクセスランキング

  • 今日
  • 週間
  • 月間

プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

閉じる

ページの
トップへ