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脳を活性化させる「 色 」と「 香り 」を生活に取り入れてみよう

日本建築医学協会_画像 日本建築医学協会 第7話

2008/10/23 掲載

今回は、心身と脳を活性化する環境条件として、色と香りを取り上げてみたいと思います。



( 1 ) 色と光が心と脳に与える影響

人は見る色によって心が病んだり、元気を失ったり、その逆にやる気が湧いたり、優しくなったり、気力や集中力が高まったりします。
色は人の心に大きな影響力を持っています。

赤やオレンジ系はやる気や行動力、実行力を高め、黄色は好奇心や向上心、夢や希望をイメージしやすく、緑は調和、バランス、平和、人との協調力を高め、青は感情のコントロール、理解力を高めます。
黒、グレー、白は無彩色です。色とは光であり、光がなければ色は存在しないのです。赤いりんごは赤の色を反射し他の色を吸収するので赤く、白い色はすべての色を反射した色です。白い壁紙の室内にいると、落ち着きを失いやすくなります。
黒は全ての色を吸収しています。心理的には無彩色はネガティブな心理を表現します。中でも白は自分の感情を拒絶し、黒は他人との精神的かかわりを拒絶しやすい。
心理学者F・ビレン氏は 「 無彩色は精神疾患のある人には時として好まれるが、正常者の興味を引くことは少ない 」 と語っています。

さらに、色や光が私たちの心身や脳に与える影響について注目すべき多くの研究が行われています。 光と色の研究者ジェイコブ・リバーマン氏の著書 『 光の医学 』( 日本教文社刊 ) から、その研究結果をいくつか簡単にご紹介しましょう。
( < > 内は研究者の名前 )

○ 色と自律神経 < S.V.クラコブ、ロバート・ジェラード >
赤い色は交感神経を、青い色は副交感神経を刺激する。

○ 青い光と黄疸
アメリカの産婦人科病棟では、高ビリルビン血症 ( 新生児の黄疸 ) の治療に450ナノメーターの青色光を用いている。

○ 青い光と関節炎 < シャロン・マクドナルド博士 >
前出の青色光は、リューマチ患者の痛みの緩和にもきわめて有効である。

○ 赤い光と偏頭痛 < ジョン・アンダーソン博士 >
偏頭痛に悩む7人を最長2年間モニターして、点滅する赤い光が偏頭痛の痛みを止める効果があることを発見した。

○ ピンク色の独房 < アレキサンダー・シャウス >
ピンク色の一種 ( バブルガム・ピンク ) が身体的に効果を発揮し、とても苛立った神経を数分で鎮めることを発見。アメリカの刑務所では、バブルガム・ピンク色の独房が使われるようになってから暴力的行為や攻撃的な行為の発生が激減した。

○ フルスペクトルの光 < ジョン・オット >
さまざまな蛍光灯のもとで飼育された動物の寿命と、自然光のもとで飼育された動物の寿命とを比較測定した。その結果、例えば、ピンク色の蛍光灯またはデイライトホワイト蛍光灯のもとで飼育されたマウスの平均寿命はそれぞれ7.5ヵ月、8.2ヵ月だったのに比べ、自然光 ( フルスペクトルの光 ) のもとで飼育されたマウスははるかに健康であり、平均して16.1ヵ月も生存した。


( 2 ) 香りと脳の関係

ストレスは、私たちの脳にダメージを与えます。そして、脳の中でも大脳辺縁系という箇所にダメージを与えることが最近の脳科学の進歩によって判ってきました。
香りは嗅神経によって脳内に入り、大脳辺縁系の中の扁桃体という部分を刺激します。扁桃体は強い感情をつかさどっています。悪臭は人を怒らせ、その感情を記憶させてしまいます。大脳辺縁系は 「 脳の中の発電所 」 と言われています。食欲や衝動、感情、気分を作り出して、私たちを行動へと駆り立てています。
ここへ香りの刺激はダイレクトに到達するのです。
五感の中では、嗅覚だけが大脳辺縁系と直接繋がっています。
それゆえ脳を活性化するには、五感の中でも嗅覚がもっとも大きな影響を与えます。

香りには前頭葉を活性化する力があります。
前頭葉はやる気、物事を秩序立って考える力と関係しています。

「 よしやるぞ 」 という気持ちがわいてくるのは、すべて前頭葉の働きです。つまり、ドーパミンの働きなのです。香りがドーパミンの分泌を促して、志気を高めるのです。
「 戦意を喪失した人 」 というのは前頭葉が力を失ってしまった人です。昔、戦国武将が戦場に赴くときに香を焚いた理由がここにあるわけです。

「 アロマテラピー 」 というコトバを聞くと皆さんは 「 リラクゼーション 」 や 「 癒し 」 というイメージを持つと思います。しかし本来は、香りは 「 やる気 」 と最も強く関わっているのです。創造する力、組み立てる力は前頭葉と関係しています。前頭葉を活性化するには、一番早いのが香りです。

清水建設がキーパンチャーを対象に香りの実験をしたことがあります。13名のキーパンチャーを対象に、一日8時間、1ヵ月行われました。部屋にレモン系、ジャスミン系、ラベンダー系の香りを順不同でただよわせ ( 香りのない場合も含む ) 、香りによってミスをする確率がどの程度ちがうのかを調べる実験でした。
結果、すべての香りでミス率が低下しました。香りのない空間でのミス率を100とすると、ラベンダー系が79%、ジャスミン系67%、そしてレモン系では46%まで下がりました。「 柑橘系の香りには鎮静作用があり、集中できることによってミスが減る 」 と考えられます。

さて次回は、私たちの脳を活性化させる住環境の造り方についてお話したいと思います。


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