さて、前回に続いて、「 裁判所で解決できること 」シリーズをお届けします。
このシリーズもそろそろ大詰めです。令和5年民法改正の記事と被る部分があるのですが、今回は、空き地・空き家対応手続についての裁判所利用についてお話しします。
■ 空き地・空き家対応手続とは!?
弊所でも力を入れている分野ですが、今後、高齢化社会が進行し、より空き地・空き家対応の社会問題が顕在化してくると思われます。具体的な問題状況からお話しします。
土地の売却では隣地との境界を確認する必要がありますが、隣の土地所有者が不明だったり、空き地の状態だったりすると、それができません。
また、建物の建て替えなどの場面では、私道所有者から通行・掘削承諾を取ることが基本的に必要ですが、その所有者が見つからないことも珍しくありません。このような問題が近年、増加しています。
この問題の共通点は、自分の側の問題をいくらリスクヘッジしていても、近隣の親族状況などはわからないので、誰でも突発的に遭遇してしまう可能性があることです。
「 誰も管理していない土地なんだから、国が何かしら利用できるように許可でも出せばいいんじゃないか? そういう制度を作れ...
このシリーズもそろそろ大詰めです。令和5年民法改正の記事と被る部分があるのですが、今回は、空き地・空き家対応手続についての裁判所利用についてお話しします。
■ 空き地・空き家対応手続とは!?
弊所でも力を入れている分野ですが、今後、高齢化社会が進行し、より空き地・空き家対応の社会問題が顕在化してくると思われます。具体的な問題状況からお話しします。
土地の売却では隣地との境界を確認する必要がありますが、隣の土地所有者が不明だったり、空き地の状態だったりすると、それができません。
また、建物の建て替えなどの場面では、私道所有者から通行・掘削承諾を取ることが基本的に必要ですが、その所有者が見つからないことも珍しくありません。このような問題が近年、増加しています。
この問題の共通点は、自分の側の問題をいくらリスクヘッジしていても、近隣の親族状況などはわからないので、誰でも突発的に遭遇してしまう可能性があることです。
「 誰も管理していない土地なんだから、国が何かしら利用できるように許可でも出せばいいんじゃないか? そういう制度を作れ...
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