「空き家や古民家を再生したい」という思いは、多くの人が持っていることだろう。しかし、実際に取り掛かろうとすると、古ければ古いほど改修費がかかり、地方自治体などから補助金をもらったとしても収益が上がらず、うまく行かない場合がある。
ところが、大阪市城東区の蒲生四丁目近辺、通称「がもよん」の古民家再生モデルは違う。「事業」としてきちんと収支が回り、稼げているのだ。
30件以上の古民家を再生して「がもよんモデル」を作り出した和田欣也さんのノウハウを、30年以上に渡って住まいと街に関する著述を行ってきた中川寛子氏が取材し、わかりやすく解説したのが「空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる~『がもよんモデル』の秘密」(著:和田欣也・中川寛子)だ。
■「がもよんモデル」の仕掛け人、和田欣也さん
地主と協力して築120年の米蔵を再生したのがきっかけ
「がもよん」と呼ばれるエリアは、大阪市城東区の蒲生四丁目近辺だ。築100年以上の蔵や長屋など古い建物が、第二次世界大戦を免れ、数多く残された地域だ。
この古い建物の持ち味を活
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