「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」(どんなことでも強い意思を持ってやり抜けば、必ず結果がついてくる)
領地返上寸前だった米沢藩を「三助の思想」で建て直し、江戸時代屈指の名君として知られる上杉鷹山の遺訓である。
「かぼちゃの馬車事件 〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏 」は、この言葉を座右の銘に、巨悪を相手に戦いを挑んだSS(スルガ銀行・スマートデイズ)被害者同盟代表の冨谷皐介氏による、血と涙と汗の闘争記録だ。
子どもの教育費や重い税金、親の介護や相続対策などにあえぎ、苦しみ、不安にさいなまれ、堅実な投資案件として、不動産投資に興味を抱く。日本経済を支える働き盛りの中間層にとって、決して珍しくないこうした状況につけこむ形で、スルガ銀行と不動産販売会社スマートデイズ(SD)が結託した不正融資「かぼちゃの馬車事件」は、全国に被害を広げた。
一度は自死も覚悟したほどのどん底まで突き落とされながら、不屈の精神で金融事件史上最大の逆転劇を掴み取った著者ら被害者同盟の奮闘ぶり、そして強い正義感と厚い人情、豊富な経験で彼らを指揮し、スルガ銀行に狙いを絞った白兵戦を勝利に導いた
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(おおさきりょうこ))