不動産投資をテーマとした本の多くは、不動産投資における成功者が成功体験を書いたものである。
読者は先輩投資家の成功体験から、ノウハウだけでなく、多忙な仕事の合間にアクションを起こす元気をもらう。そうして読後は、「今日は○件、気になる物件に問い合わせを入れてみよう」「自分も今年中にあと○棟買うぞ!」などと、気合を入れ直すのである。
いわば、不動産投資本は、夢を追う不動産投資家に取ってのバイブルであり、カンフル剤なのだ。そんな中、異色ともいえる一冊が注目を浴びている。マンガ家の東條さち子さんによる不動産投資マンガ『大家さん引退します。 主婦がアパート3棟+家2戸、12年めの決断!』だ。
著者とタクシー運転手の夫は、13年前に不動産投資を始めたものの、出費ばかりで儲からない上、悪徳業者や不良入居者に振り回されるストレスの多い日々を送っていた。
どのくらい儲からないかというと、アパート3棟と戸建て2戸からの家賃収入が60万~70万円で、毎月のローンが月に60万円。それ以外に税金やら、突発的な出費やらが次から次へと発生するのだ。
そんなカツカツ状態の中、なぜか大型ゲーム機(DDR)を買い、そのゲーム機を置
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