この15年で手掛けた賃貸住宅は約20棟。うち10棟がグッドデザイン賞を受賞し、すべての賃貸住宅で家賃を下げなくても満室が続いている。
人気が続く賃貸住宅のポイントを、河野有悟建築計画室の代表で、日本最大級の建築家ネットワーク アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社(ASJ) に所属する河野有悟氏に聞いた。
大事にしているのは「対話」と「プロセス」。
その立地ならではの環境設定
個人住宅からオフィス、中国で高さ100mに及ぶ7棟のビルのデザイン監修など、幅広い建築に携わる河野氏。賃貸住宅を建てるうえで大切にしているのが、敷地や事業主との「対話」と「プロセス」だと語る。
「まずは先入観を持たずに、その土地が魅力を発揮できるように、敷地とも、オーナーとも、じっくりと対話をします」
たとえば上の写真は、東京・昭島市にある12戸のファミリー向けの賃貸住宅だが、東西に細長く広い特殊な敷地の形状をしていた。広い立地ゆえに地域への思慮も求められた。
「広い敷地だからといって、大きな箱を1つ作るの
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