宮城県名取市の駅から徒歩15分。賃貸住宅にとっては厳しい立地で、相場家賃の1.5倍の家賃でありながら、新築当時から15年間退去がなく満室が続いている賃貸住宅がある。手掛けているのは、千葉県にあるデ・ステイル建築研究所だ。代表で一級建築士・デザイナーの小島広行氏に、長く愛される賃貸住宅の作り方を取材した。
住宅から店舗、小学校や福祉施設など幅広い建築を手掛け、大学で建築学の講義を受け持つ小島氏に、まずは賃貸住宅を作るうえで心掛けていることを聞いた。
「駅前や都心など立地の良い場所なら別ですが、駅から離れていたり、地方や郊外であればなおさら、この場所のこの物件に住みたいと思わせるような、他の物件にはない、圧倒的な魅力ある賃貸住宅を建てるべきです。多少、初期投資が高くなったとしても、投資家として、オーナーとしてのステイタスを感じるような賃貸住宅を建てていただきたいと思っています」
たとえば宮城県名取市での賃貸併用住宅の例が、小島氏の考えを象徴するいい例だ。冒頭の写真は宮城県名取市
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