定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていたアパートの競売事例をご紹介する。
紹介する物件は、南関東の市町村にあるアパートである。裁判所から公開された資料では既に賃貸中であり、落札後も賃貸継続できれば、利回り12.7%(表面利回り13.4%)である。
また、このアパート物件の各部屋には家族が賃貸している。家族が賃貸していると、父親または母親が職に就き、子供が保育園または学校に通っているケースが多く、独り者の賃借人に比べると、直ぐに引っ越しするとは考えにくい。独り者の賃借人であれば、何かトラブルや不満があれば、引っ越しする可能性が高い。
そのため、家族が賃貸し、落札後も賃貸継続できれば、リフォームや賃貸募集が不要となる。また、落札後の翌日から家賃収入が得られ、手間もかからず、メリットが多い。このメリットを認識し、このような競売物件もあることを理解頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件は南関東の市町村にあり、この市町村の人口は約40万人の大都市である。この市町村は海に面し、漁業が盛んである。また、米軍基地があり、繁華街には米国の
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