定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていたアパートの競売事例をご紹介する。
紹介する物件は、南関東の市町村にある一棟アパートである。裁判所から公開された資料では6室全て空室である。
しかし、立地は良く、都内まで30分で通勤できる距離であり、最寄りの駅までは徒歩10分、全体的にかなり良好な物件である。各部屋にはロフトが備えてあり、募集を行えば、賃貸契約まで辿りつけるだろう。
競売物件の中には、債務者が賃貸募集や賃貸管理を怠り、空室や部屋が汚い物件が多い。そのような物件に対して、どのくらいで落札されるのか?利回りはどれくらい得られるのか?ご参考を頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件の所在地は南関東の市町村にあり、人口は約370万人である。この人口は、日本の市町村の中で最も多い。また、日本有数の港湾都市・商工業都市であり、観光地としても人気があり、ショッピングモールや公園、動物園が点在する。工業都市としても盛んであり、自動車関連企業が多くある。
(2) 物件概要
物件は、土地が103平米、建物の床面積が101平米であり、6室ある一
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