定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていた戸建の競売事例をご紹介する。
紹介する物件は南関東にある戸建物件である。この物件は築30年が経過し、築古の物件である。所在地は県内で唯一の村であり、周りは自然豊かな山林が点在している。最寄りの駅からは約10km離れたところであり、車が必要な場所である。
裁判所から公開された資料には、通常、不動産鑑定士が査定した評価額=基準価が記載されており、今回、約104万と評価されていた。通常の築古の戸建てと比べるとかなり安い。
これだけ安いと、通常、持分物件や借地権の物件を想定するが、資料を確認すると、権利関係には問題がない。おそらく基準価が低い理由は、築30年経過しているので、建物の評価額が非常に低く評価され、基準価も低く設定されたためである。
但し、建物の評価は低いが、築30年であれば、住居として十分利用可能である。競売物件を賃貸目的で狙っている方にとっては、狙い目の物件だと思う。読者には、今回紹介する物件を参考に、このような競売物件もあるということをご理解頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
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