大阪市はそれほど広いわけではない。面積は約225km2。東京都区部(約619km2)の約3分の1ほどで、城東エリアの7区(足立、葛飾、荒川、台東、墨田、江戸川、江東、約207km2)とほぼ同じくらいの広さだ。しかし、その面積の割には、エリアによるイメージの違いが大きい。今回は、住宅地としてみた場合、大阪市の「南北」と「東西」にどのような違いがあるのか、概要を紹介しよう。
●繁華街「キタ」も「ミナミ」も実は北にある
大阪市内の繁華街を俗称で「キタ」と「ミナミ」と呼ぶことがある。「キタ」とは梅田界隈、「ミナミ」とは心斎橋・難波界隈であるが、この「キタ」と「ミナミ」、大阪市内の地図上の位置関係を指しているわけではない。
「ミナミ」は大阪市のおよそ中心部であり、大阪市の南にあるわけではない。キタもミナミも、大阪市内の中心部よりは北寄り。JR大阪環状線の最南部の「天王寺」駅も中心部のやや南寄りという程度。つまり、大阪市内の商業地やオフィス街は「ミナミ」と言われながらも、実は市内の北側に偏っているのである。
●南より北、西より東が人気
そのため、転勤者等の外部流入者は市内北部を好む傾向がある。著名なマンショ
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