住居内の収納スペースが足りない。特にマンション住まいの人ほどそうした悩みが多く、そのため大都市部を中心に最近増えているのがトランクルームである。
住宅用地として活用し難い狭小地や変形地に設備を建てたり、ビルの空室の一部、或いは空きビルを丸ごと使ってトランクルームにするケースが多い。場所や広さによって賃料は異なるが、月額1万円前後から数万円までと幅広い。
収納されるのは、家庭用品や衣類、季節の電化製品、書籍などが多い。収容量もワンルームに住む学生の荷物程度までならすべて収納できるものまである。
もともとトランクルームは、倉庫会社が寄託責任を持って荷物を預かる仕事。個人の荷物を預かるだけでなく、文書保管など企業の需要も増えている。
書類保管のほかにイベント販促グッズ、備品、芸能プロダクションなどが集積するエリアでは衣装の置き場にもなっている。
ちなみに日本で最初のトランクルームは、昭和の初めに三菱倉庫が新橋の芸者さんの着物を入れたものを預かったのが最初と言われている。
そのトランクルームの市場規模は、矢野経済研究所の推計によると、2017年時点で657億円、2020年までに
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