少子高齢化の日本では、何年も前に子どもの数よりペットの方が増えた。現在は空前のペットブームと言われている。さらにコロナ禍で、癒しのためにペットを飼う人たちが増えている。
それでもまだまだペット可物件が少ないので、隠れて飼う賃借人もたくさんいるのかもしれない。事実、私のころにも『ペット不可物件』でのペットトラブルは急増している。それ以外でも、ペットに関連するトラブルはとても多くなった印象だ。
空室をペット可にしよう
空室が長引くと、なんとか工夫をして入居者を確保しようとするが、それでもダメな時は『ペット可物件』にしようとする家主を多く見る。確かにペット可物件は少ないので、需要はあるだろう。
『ペット可物件』にさえすれば、入居者が確保できて賃貸経営が安定すると思うのだろう。ところがそう簡単にはいかない。
既存物件を後からペット可物件にするのは、たくさんの問題が潜んでいる。
たとえば途中からペット可物件にした場合、既存の賃借人から「アレルギーがあるので、わざわざペット不可物件を選んだのに話が違う。引っ越ししたいので、転居費用と損害賠償金を払って欲しい」このような申し入れがあったとしたら、ある程度家主側は
この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる
執筆:
(おおたがきあやこ)