大阪城の東にある城東区のほぼ中央に蒲生四丁目(通称がもよん)というまちがある。旧街道沿いで空襲に遭わなかったため、築100年以上もざらという古い住宅が残る人口密集地帯で、首都圏でいえば墨田区や足立区、中野区などのいわゆる木密地域に似た雰囲気がある地域だ。
古くから大阪を知っている人からすると「空き家の多いまち」「古いまち」と思われているようで、実際、商店街を歩いてみるとシャッターの閉まっている店も目立つ。だが、その一方で空き家を活用、飲食店などに利活用されている建物が多く、大阪でも変化が起きているまちのひとつである。
きっかけとなったのは2008年にイタリアンレストランとして再生された築120年の米蔵。この地域には古い建物が多く残ってはいるものの、古民家というほど趣きのある建物はごくわずか。
再生されたのはそのうちのひとつで、当初は和風の趣きを活かして蕎麦店として再生しようという計画があった。そこにイタリアンを提案、実現したのは現在もこの地域で空き家再生を手がけるR PLAY OFFICEの和田欣也氏。

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