人口減少が続く日本、不動産投資家にとって空室は頭の痛い問題である。特にオフィスの空室問題はより深刻だ。そもそもオフィスは住まいに比べ借りたい人の数が圧倒的に少ないため、空室リスクが高いといわれている。個人投資家が所有するような中小ビルのオフィスはもともと中小企業や個人事業主に需要があったが、最近ではスタートアップにシェアオフィスやコワーキングスペースを選ぶケースが増えてきた。
また、リモートワーク(遠隔勤務)やノマドワーキング(オフィスに縛られることなくカフェなどを活用して働く場所を自由に選ぶ)といった流れもあり、今後も「オフィス離れ」が進みそうだ。
そんなオフィスの空室問題の解決策のひとつとなりそうな事例をご紹介しよう。東京都大田区にあるワインを中心にしたダイニング「ワインカフェ大森」は大森駅から徒歩1分、ビルの7階にあるオフィス物件に店を構えている。
2011年の開業以来、ソムリエセレクトのワインと本格的な料理でファンを増やし、現在は直営・ライセンス店含め22店舗。そのうちの約半数の店舗がビルの空中階(2階以上)のオフィス物件という。
そもそもオフィス物件で飲食店開業など可能
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