4月の入学・入社を控えて賃貸住宅業界は繁忙期を迎えている。空室に頭を悩ますオーナーは、年間を通じて1番の掻き入れ時だと期待しているに違いない。
少子高齢社会による人口減少で子どもの数が減っていく中にあっても、フレッシュマンの存在は大きい。足元での需要だけでなく、今後も学生向けの賃貸マーケットは底堅く推移しそうだ。

不動産大手が、新たに学生向け賃貸住宅を建設していることからも、学生マーケットに対する期待感がうかがえる。
東急不動産は、総167部屋の学生レジデンス第1号を完成させた。3月から入居が始まる。大学進学率が上昇していること、都心回帰で大都市部に大学が集中していること、そして文部科学省が「留学生30万人計画」を推し進めていることで学生数は今後も減少しないと分析している。
文部科学省の情報統計によると、全国の学生数の推移は、2009年に370万人を割り込んだものの、2010年から2016年まで370万人をキープしている。
留学生は、緩やかに増え続けて2004年の11万7000人から2015年と2016年には15万200
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