川崎市高津区・宮前区を中心に約3800戸(2021年9月現在)を管理するエヌアセットが自社で管理する賃貸物件を中心にシェアサイクルのステーションを展開する。物件の価値のみならず、地域の利便性をも視野に入れた取り組みである。
シェアサイクルに注目が集まる理由
昔から観光地などには貸自転車があったものである。だが、今、それとは違う形でシェアサイクルに注目が集まっている。
いくつか、要因がある。ひとつはコロナ禍。他者と同乗しなくてはならない公共交通を避け、非対面での移動を考えた際に自転車は気軽に利用できるツールのひとつ。また、最近のカーボンニュートラル実現への意識の高まりも人力以外のエネルギーを使わないエコな乗り物である自転車にとっては追い風だ。
そうした事情から現在では複数の事業者がプラットフォームを展開しており、今回、エヌアセットが提携するのはシナネンモビリティPLUSが運営する「ダイチャリ」。
同社はソフトバンクが株主となっている会社が運営・管理するプラットフォーム「HELLO CYCLING」を利用し、一都三県、大阪府を中心に展開しており、2021年10月末時点では約2100ステーション、82
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