少しずつ広がり始めている「入居者自らDIY賃貸」だが、実際のところ、導入するためには何を心がけ、何に気をつければいいのだろうか?
そんなオーナーや入居者のためにこのほどまとめられたのが、HEAD研究会※による「賃貸DIYガイドライン ver.1.1」だ。1年半前に公表された後、不動産関係者やオーナーなどの意見の反映・検証を重ね、今年5月に一般公開された。
※一般社団法人HEAD研究会:建築にかかわる多様な世代の専門家と次代を担う若手が、21世紀の新たな産業のあり方を探求することを目的としたコミュニティ。建築を中心に、不動産やライフスタイル、エネルギーなど多領域について、「タスクフォース」(=分科会)を主体として活動を行っている。
■より現場に落とし込んだガイドラインを策定
DIYブームとともに、賃貸住宅でもDIY可能な物件や、「原状回復を前提としたDIY」に取り組む入居者が増え始めている。少子高齢化で新築着工戸数も減少し、ストック重視の住宅政策を背景に、既存住宅の利活用は今後ますます増えていくことが予想されている。
若手世代の中でも「生涯賃貸で構わない」との積極賃貸派が増えていることを考えると、
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