地方都市の疲弊が言われて久しい。だが、そんな中でも頑張っている大家さんがいる。11月に開かれた福岡DIYリノベーションウィークに参加、福岡県各地の大家さんたちの工夫、努力を見てきた。
■空室率40%からのスタート
福岡のリノベーションミュージアム冷泉荘に続き、ご紹介するのは福岡県第三の都市、久留米市で頑張る半田啓祐氏、満氏の半田ブラザーズである。久留米は福岡から西鉄大牟田線で約20分。年配の人には久留米絣が思い出されるだろうし、最近ではラーメンでも知られる。
半田氏所有の2物件は西鉄久留米駅から一駅、西鉄櫛原駅前にある。久留米駅からの所要時間は電車で1分、徒歩でも10分ほどという場所だが、駅周辺には商店もなく、いきなり駐輪場が広がる。物件はその駅から30秒、駅前にある築34年の2DK、11年の1LDK、3LDKである。新しいほうの物件は建てて1か月ほどで建築を手掛けた会社が倒産、サブリースを予定したもの、自主管理をせざるを得なくなったといういわく付き。また、もう1件はて駅前ではあるものの、築年が古いため、空室率は40%近く。2008年に兄弟が管理を
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