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賃貸不動産経営管理士試験が実施。大家業に役立つポイントを解説する。

賃貸経営/資格 ニュース

2022/11/23 配信

2022年11月20日(日)、昨年、国家資格となり注目を集めている賃貸不動産経営管理士試験が実施された。
令和3年度までは右肩上がりで受験者が増加しており、今年度についても増加が予想される。

試験が行われた東京23区会場のクレアタワー
試験が行われた東京23区会場のクレアタワー

この資格は賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家となるための資格であり、不動産経営を実際に行う大家のための資格ではない。

しかし、本資格取得のために得られる知識は大家業に非常に役立つ、という話を耳にした方も多いだろう。
はたして、この資格にチャレンジすることで具体的にどのような知識が得られるのだろうか。

出典:賃貸不動産経営管理士協議会HPより
出典:賃貸不動産経営管理士協議会HPより

賃貸不動産管理士試験の公式テキストは、「賃貸不動産管理の知識と実務」であり、全1,094頁から構成される難易度の高いものである。

実際に賃貸住宅管理業に従事する不動産会社の社員であれば、この本を手に取り学習を進めることが可能かと思うが、実務経験がなく知識の浅い普通の大家が、いきなりこの本を読み進めていくことは困難だろう。

そこで、ここでは資格予備校のTACが出版している「みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書」をもとに説明していくこととする。

この本では、賃貸不動産管理士試験に必要な知識を以下の5つの章で分類している。

(1)賃貸住宅管理業者・賃貸不動産経営管理士
(2)賃貸不動産管理の実務
(3)実務に関する法令等
(4)建物・設備
(5)賃貸不動産経営への支援業務

それぞれの章を学習することでどのような知識が得られるのか。
全部を網羅できる訳ではないが、概要を説明する。

(1)賃貸住宅管理業者・賃貸不動産経営管理士

この章は他の章と比べて大家業のためになる知識は少ないように思える。

強いて挙げれば、サブリース方式での契約をするにあたっての留意点やサブリース業者に禁止されている事項、それらをサブリース業者が守らなかった時に大家はどのような手を打つべきか、などを学ぶことができる。

サブリースでの不動産経営を考えている大家にとっては役に立つ知識となるだろう。

(2)賃貸不動産管理の実務

この章では非常に実践的な知識を学ぶことができる。

例えば、募集広告の規制(新築の条件、部屋の用途表示、距離や所要時間の表示方法など)、物件の事前調査(権利関係、現地確認、附帯設備調査)、入居審査、鍵の取扱い方法、クレーム処理、住環境整備のポイントなどである。

また、賃料の徴収における未収賃料の回収方法や、原状回復ガイドラインまで非常に盛り沢山な学習内容がある。

(3)実務に関する法令等

この章では、民法や借地借家法などの関連法令の中で、大家として最低限、押さえておきたい内容を学習することができる。

特に民法などは条文が1,000以上もあり、大家として全てを学習するにはハードルが高い法律であるが、この章を学習することでポイントを押さえて知識を付けることが可能である。

具体的には、貸主・借主の義務、敷金の扱い、賃貸借契約の存続期間・更新・終了、賃借権の譲渡・転貸借や賃貸住宅標準契約書・特定賃貸借標準契約書の解説などがある。これらの知識を持っていれば大家業を行う上での参考になるだろう。

(4)建物・設備

この章では、建物や設備の技術的な知識を得ることができる。
大家として知っておくべき技術的な知識を体系的に学ぶ機会はあまりないと思うので、興味のある方には是非、お勧めしたい。

例を挙げると、雨水による漏水にはどのように対処すべきか、建物の構造、給水・排水・通気設備の仕組み、電気・エレベーター・換気設備などのメンテナンス方法など、幅広く学習することが可能である。

(5)賃貸不動産経営への支援業務

この章は最も大家として学ぶべきことが詰まっている章であろう。

賃貸不動産経営のリスクリターンの考え方、事業期間に応じた資金回収を実現するための方策、賃貸住宅の入居者層の分類、事業計画の策定方法、保険や税金の基礎知識、どのようなタイミングでどのように法人化を進めるべきか、などこの章だけでも大家業を営むにあたっては押さえておきたい知識が満載である。

以上の通り、この試験にチャレンジすることで多くの大家業のために必要となる知識を得ることができることが分かるだろう。

まずは、資格予備校などが出している試験対策本で、ある程度の知識を付けた後に、公式テキストにあたってみるとより深い知識が得られることは間違いない。

次回の試験は、1年後だが、興味ある方は是非、チャレンジしてみてはどうだろうか。

―――――――――――――――――――――――――――――

執筆:秋元 美信(あきもと よしのぶ)

■主な経歴

1995年鞄本長期信用銀行(現叶V生銀行)入行。その後、系統金融機関へ転職し現在に至る。兼業で経営コンサルティング事業を営んでいる。
趣味は不動産物件検索と街歩き。
約30年にわたる金融機関での経験をもとに、不動産投資業に関する金融事情などの情報を中心に情報発信していく。
中小企業診断士、2級ファイナンシャルプランニング技能士
2wayコンサルティング 代表

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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