大阪市の中心部にあって、南北に伸びる上町台地(うえまちだいち)のほぼ中央部に位置する上本町は江戸時代以前から人が居住、街並みが形成されてきた地域。
近鉄大阪線・奈良線の大阪上本町駅と大阪メトロの谷町線、千日前線の谷町九丁目駅が交差する交通の要衝でもあり、周囲には寺院、学校が多い。近年は文教地区として住宅ニーズが高く、タワーマンションが増えた地域でもある。
そんな上本町の駅から歩いて5分ほどの場所にオフィスビルをコンバージョンして宿泊施設「ZENIYA INN UEHOMMACHI(以下ZENIYA INN)」が生まれた。
住宅ニーズの高まりと同時に、オフィスとしてのニーズが弱まっていたそうで、そこで従来は選ばれたであろうごく平均的なオフィスを提供し続けていても空室は埋まらない、そこで思い切ってという判断である。
オーナーは明治43年創業という地元の老舗企業。この地域がバブル期に一時衰退していたことを教訓に、地元を盛り上げようという意識から自社ビルにカフェやギャラリーなどを作り、地域に開いてきた会社でもある。そこで、空室をゲストハウスにするという発想が生まれた。
まちにはいろいろな人が混在、混ざり
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