2014 年のリノベーション・オブ・ザ・イヤーの 500 万円未満部門でエントリー、インパクト賞を取った「 スペードのエース 」がなかなかユニーク。
これから築古物件に投資する人には改装の際の参考になると思うので紹介しよう。

舞台となったのは築 45 年・ 4 階建ての賃貸マンション。
場所は大阪市阿倍野区。あの「 阿倍野ハルカス 」のあるエリアで立地には問題なし。
ただ、物件自体は 45 年間も未改装だったため、新しい入居者募集に当たっては配管、配線、水回りなどの更新を含む、スケルトンリノベーションが必要だった。
デザイン的な工夫をする以前に、そもそも住めるようにするだけでも通常 300 万円程度はかかる作業である。
しかし、予算は 270 万円とそれよりも少なく、かつ、オーナーとしては話題性の高まるデザインにして欲しいのはもちろん、原状回復が安価に行えることも要件だった。
それに対して施工会社は予算を削減するため、ドアや間仕切りは最小限にし、カーテンで仕切る可変ワンルームを標榜、床は通常下地で使用するラワン合板+水性ウレタン塗装で仕上げとし、
キッチン
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