
賃貸住宅を作る時には限られたスペースに何もかもを一般的な形で詰め込もうとしてしまいがち。それが逆に部屋を狭く、使いにくくしていないか。大阪市浪速区にあるリノベーション物件を見た時に感じたことである。

同物件は築43年のRC造のマンションをリノベーションしたもので、手がけたのは関西では評判の高いアートアンドクラフト。担当者の女性が、ある程度の年齢で一人暮らしをする人を対象に、広さを確保しつつ、モノを持たなくても快適な暮らしができる空間を考えたという。

約37uの部屋は仕切りのないワンルームになっており、目に付くのは長手方向の壁に沿って作られた造作カウンター。洗面所、キッチンもそこに組み込まれており、それ以外のカウンターは食器や家電の収納としても、食事をとるテーブルとしても、パソコン作業の場としても使える。
壁一面に生活の実用部分がぎゅっと濃縮されていると言えば良いだろうか
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