「空室率30%の時代だからこそ空室対策を強みに」と語るのは、空室対策のためのリフォーム集団「フィーリングリフォームR」を率いる山岸加奈さん。
この2年半で1070室の空室を埋めたことで、空室対策のノウハウについて改めて分かったことがあるという。そこで前編、後編にわけ、山岸さんに聞いた空室対策の極意について紹介する。
■スルガショックで2019年も空室は増え続ける
2018年はスルガ銀行のシェアハウスへのずさんな融資が明るみになった。無理な融資を引いて、アパートを手に入れたものの、空室が埋まらず、想定利回りとはかけ離れた利回りの物件を保有している人も少なくない。
山岸さんのもとには空室の相談が寄せられている。札幌から東京へ引っ越してきた山岸さんが驚いたのは、東京のサラリーマン大家さんは投資にばかり意識が向いて、空室の埋め方を知らない人が多かったことだ。
「スルガ銀行の問題を受け、安易に買う人は少なくなりましたが、すでに持っている物件の空室を埋めたい人が増えてきました。難しい案件を購入している人もいますし、想定したほど家賃が入らず、ローンの支払いに持ち出しする人も少なくありません」。
しかし、空室が埋
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる