
千代田区神田錦町に築56年の印刷会社旧社屋をリノベーションした「神田ポートビル」が誕生した。興味を惹いたのは入居したのがサウナと写真館、そしてコピーライターの糸井重里さんの株式会社ほぼ日が運営する教室スタジオだという点。
サウナがブームとは聞いているが、神田錦町といえばオフィス街である。ちょっと変わった立地ではないか。どういう意図なのかを聞いてきた。
東京大学、学習院大学などの発祥の地、神田錦町
神田ポートビルの最寄り駅は都営地下鉄三田線、同新宿線と東京メトロ半蔵門線が乗り入れる神保町駅。南側には東京メトロ東西線の竹橋駅もあり、大手町駅、小川町駅もさほど遠くはない。
つまり、全体としてはオフィス街であり、神田錦町界隈でいえば高校、大学や学術機関、出版社、古書店などが集まる地域。さらに歴史を遡ると幾多の大学がこの地で誕生している。
たとえば東京大学の前身である開成学校。元々は徳川幕府が作った外国の文献を研究、教育するための学校・蕃書調所であり、それが明治新政府によって再開されたもので、その後、東京医学校と統合されて
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