歴史ある問屋街、横山町、馬喰町界隈でURが不動産を買い支えるという形での街づくりが行われている。その地域に誕生した小規模ビル利用の生活機能共有型SOHOを見学してきた。都心の小規模ビル再生のひとつの手として参考になるのではなかろうか。
問屋街の衰退にくさびを
東京駅まで車で15分。江戸時代から続く服飾関係の卸問屋が軒を連ねる日本橋横山町、馬喰町界隈が変わり始めている。JR馬喰町駅と都営地下鉄馬喰横山駅、東日本橋駅の3駅が利用でき、大手町のビル群が望める便利なエリアだが、卸問屋という一般の人には縁のない商売が中心だったためだろうか、街の一般的な認知度はそれほど高くはない。
そのため、昭和の建物が多く残り、街全体にレトロな雰囲気が漂う。ところどころにそうした建物をリノベーションした物件もあり、また、2000年頃からはマンションやホテルに建替えられる例も出るようになった。訪れる度に空き地、活気のない店舗が増えているようでもある。
当然、地元の事業者も危機を感じており、街の変化をデザインしようと自ら立ち上がってまちづくりのビジョンを掲げ、現在はその実現を支援する形でURが合流。まちづくりに取り組んでい
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる