築年が40年近くにもなると建物外観に始まり、随所に古さを感じるようになるもの。その一方でその古さが重厚感に繋がり、レトロと評価されることもあるのが昨今。その良さを生かしつつ、現代の暮らしにあったリノベーションが行われた。
エアコン設置不可の築古物件は不利になる時代に
東急田園都市線二子新地駅から商店街を抜けて数分。バロンハイツ二子玉川苑1は1985年に竣工したRC造3階建ての分譲マンション。今回、リノベーションが行われたのは南東向きの2階にある中部屋。
専有面積は48.6㎡。もともとは3Kの間取りで、玄関を入ったところに和室があり、住戸中央にキッチン、その奥のバルコニー側にさらに2室という、かつてはよくあった間取りである。しかも、築年数の古い物件にはよくあることだが、玄関脇の部屋にはエアコンが設置できない。
「窓付の簡易的なエアコンが設置されていましたが、今夏のような暑さにあってはあまり効果的ではありません。古さ、間取りに加えてその問題もあり、住戸全体を見直すこ
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