京都市、五条通りから少し入った築107年目という木造2階建ての京町屋が3Dプリンターなどの機器を備えた工房併設のシェアオフィス「N5.5」に再生された。
手がけたのは不動産仲介のコミュニティラボ。代表の田中和彦氏は当コーナーで関西のニュースを配信している人でもある。そもそも、これまで知人を中心にした仲介を中心にやってきた同社が実務に乗り出した経緯、京都の不動産事情などについて聞いた。
■京都、五条という立地を生かした利用法
この物件はオーナーである医師の祖父が創業した地で、元々は2軒長屋。それを購入、間の壁を取り払って医院にしていたそうで、その後、尼僧等の寮などとして使われていたことも。築107年と古い建物で、田中氏が相談を受けた時点では空き家。だが、壊すには忍びないと、なんとか活用したいというのがオーダー。
また、最近の京都では民家のゲストハウスなど宿泊施設への転用が進んでいるが、それはやりたくないとも。宿泊施設が悪いというのではなく、地域によっては夜間、早朝などの人の出入りが近所迷惑になるため。それよりは周囲の人も使える、地域
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる