先日行われた全国賃貸住宅フェアではいくつか、新市場についてのセミナーがあった。そのうちからいくつかご紹介しよう。まずは外国人賃貸市場について。講師はフジサンケイグループのReal Estate Japanの清水健氏。
セミナーは伸び悩む日本人賃貸市場について数字を挙げての説明に始まった。我が国の一般世帯数は2019年の5307万世帯をピークに減少するとされており、2035年には4956世帯にまで減少すると予測される。平均世帯人員も減少し、2035年には2.02人になるという。
当然、今でさえ余っている住宅はますます余ることに。平成25年の住宅・土地統計調査速報集計によると、すでに民間の賃貸住宅の空き家が空き家全体の8割以上を占めているが、今後はさらに空室になってしまわざるを得ない賃貸住宅が増えるだろう。
誰か、新たな借り手を見つけなければならないわけだが、そこに浮上してくるのが増え続けている外国人である。総務省統計局の外国人登録者数で見ると、2015年の時点で外国人登録者は223万人超。10年間で約22万人増えている。
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる