コロナ禍で様変わりした働き方は、生活の仕方、住まいの在り方にまで大きな影響を与えている。都心部でも空き家や遊休施設が増えているといった話題は珍しくなくなった。しかし、そうした生活様式の変化を踏まえて、古民家や築年の経過した古いアパート、テレワークが定着した中でのオフィスの在り方などさまざまなところでチャレンジが行われている。
銭湯券付き風呂なしアパート若者に人気
健美家でも以前、紹介している〝銭湯つきアパート〟は、新たなコミュニティーを形成しているとして各方面から注目も浴びた。この銭湯つきは東京・高円寺駅から徒歩5分ほどのところの小杉湯と提携して風呂なし木造2階建てアパート「湯パートやまざき」に銭湯券を付けて月額5万~6万円ほどの家賃で貸しているものだ。30年ほど前までならば風呂なしアパートに住む学生や単身社会人は普通に存在していたが、ユニットバスの普及などで賃貸住宅に風呂が付いているのが当たり前となり、いつでも好きな時に風呂に入れることで、風呂付きへと入居者が移っていった。
当然ながら風呂なしアパートは、入居者の足が離れて家賃を下げても空室が埋まらない状況に追い込まれてきたが、銭湯に入れる
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