最近見た集合住宅新築事例では省エネルギー性能を強化し、また内装・設備においてもこれまでのローエンド、短期サイクルでの更新をベースにするものから、耐久性、長期使用に耐えるものを選択し交換サイクルを長めにする仕様への移行が起きている。
それはすなわち建築を長くつかい、そこから長く収入を受けるという、事業的な持続性の考え方なのだ。

2022年初頭のワンルーム新築事例から
ちょうど先日、関東地方で見た新築ワンルームの仕様がとても興味深いものであったので、今回はそこから紹介したい。
メジャーターミナル駅の隣駅から、徒歩7分というコストと利便のすり合わせられた条件、決して「xx映え」などのない「普通の」周囲住宅地の街並みからも突出しない外観は、既成のパネルながら「センス悪く感じさせない=マイナスを感じさせない」使い方だ。
20−30台女性をターゲットにするワンルームマンションという企画方針から、「目に見える」内装には一歩踏み込んだセンスを提示している。コーディネートを定評のあるインテリアプランナーに任せることで、やはりこのエリアの低めの平均像から一味違うメリハリのあるイメージを内装で提
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執筆:
(しんぼり まなぶ)