以前にもこちらに書かせていただいた「空き家対策モデル事業」公募事業について、令和5年度の成果としてわれわれのチームが制作した「空き家ナビサービス(仮)」がまもなくリリースになるタイミングになり、今回はその背景と考え方を紹介してみたい。
「空き家問題」の根はどこにあるのか、どうしたら地域の空き家が動くのかについての提案と試みから、「空き家問題の本当の課題」について考えてもらいたい。
国交省の公募「空き家対策モデル事業」について
「空き家対策モデル事業」は毎年公募されている、空き家問題の解消を民間の力を活用して解決していく事業に対する助成だ。
もともとは「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」の名称であったのだが、令和5年度に前半部分がはずれ単に「空き家対策モデル事業」と呼ばれることになった。
毎年だいたい50件内外の採択があり、その範囲は、空き家バンクデータサービスの全国版、空き家相談のワンストップサービス、サブリース型空き家再生、その他担い手育成など多岐にわたっている。
行政の空き家対策部署だけのリソースでは手が回らないところへ、地域や民間事業者、NPOなどがそれぞれのミッショ
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執筆:
(しんぼり まなぶ)