台風21号で奈良県三郷町の線路脇の住宅の法面が崩落、うち、6軒が危険宅地と判定された。盛土の危険は以前から言われているところだが、基礎が剥きだしになった画像は衝撃だった。
現状では造成の詳細などが伝えられていないため、直接、この問題については論評することができないが、再度、盛土について知り、危険を避けるためのノウハウを見ておきたい。
■盛土には2種類の方法がある
まず、斜面を造成するには2種類の方法がある。非常に簡単にいうと斜面を切り取る切土と土を盛る盛土である。このうち、前者の切土はもともと強固な場所を切るだけなので安全とされるが、盛土は新しく柔らかい土を盛ることになるため、造成方法によっては不安があると言われている。
その盛土にも2種類の方法がある。ひとつが斜面に土を盛る方式で腹付け型盛土と言われ、今回崩落したのは報道されている図解からするとこのタイプと思われる。首都圏では神奈川県に多いタイプだ。
もうひとつは谷、窪地などに土を入れるもので、これは谷埋め型盛土と言わ
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