仮想通貨ビットコインの価格が上昇を続けている。
今年8月に続き、10月末にビットコインの再分裂が予定されているが、分裂時のビットコイン保有者に新通貨が付与される見通しであるため、「新通貨狙いで事前にビットコインを購入する個人投資家が増えている」（取引所関係者）ことが要因という。今回はこの「ビットコイン」について考えてみたい。
・そもそも仮想通貨とは
1）資金決済法においては、仮想通貨は次の性質をもつ財産的価値をいうとされている。
2）不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ法定通貨（日本円や米国ドルなど）と相互に交換できる
3）電子的に記録され、移転できる
4）法定通貨又は法定通貨建ての資産（プリペイドカードなど）ではない
すなわち、インターネット上でやり取りされ、通貨のような機能を持つ電子データのことである。
実際の買い物や資金決済に使用できることから、通貨のように使用できるが実物の紙幣・硬貨はない。また、法定通貨との最大の違いは、政府や中央銀行によりその価値が保証されているものではないということである。仮想通貨はその価値を信頼する人たちの間でのみ通用するものであり、一瞬で無価値になるリ
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