不動産の売買をする際、不動産そのものを売り買いするのではなく、不動産を所有する法人(会社)を丸ごと購入する方法がある。高額な不動産そのものを取引する場合、十分な自己資金を用意していても融資の審査が通らない可能性もあるが、会社を購入することで価格を抑えて購入できる場合がある。
価格が下がるのは、その会社が持つ債権や負債などを含めて購入することになるためだ。「不動産M&A」と呼ばれる取引方法だが、今回は実際に利用してみた不動産投資家の例を紹介する。
最初から不動産M&Aの取引として販売されている案件ではなく、不動産そのものの取引から不動産M&Aに切り替える場合に抑えるといいポイントは以下の3つだ。
- 自己資金を豊富に用意している
- 不動産そのものの取引から不動産M&Aに切り替える場合、関わった企業がそれぞれ納得する取引を行う
- 購入前は必ずM&Aの専門家に調査を依頼する
地方を中心に約100戸を所有する不動産投資家の畠中信道さんは、2019年の5月に3億円で売られていたRC造1棟30戸を法人ごと3000万円で購入した。
不動産そ
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる
取材・文:
(つちだえり)