賃貸トラブルに携わっていると、「この案件、犯罪絡みで借りられたかな?」と思うことが増えた。
手続きの中で案の定、警察から連絡がある場合もあるし、警察が動いたことでご依頼いただくこともある。ただ共通点とすれば、犯罪に狙われる物件は、やはり管理が行き届いてないということだろう。
どのような犯罪が多いかというと、圧倒的には振り込め詐欺のアジトであり、その他には良からぬ荷物の受け取りや、クスリの使用場所、貧困ビジネスの郵便物受け取り場所などがある。
彼らはなぜ管理の行き届いていない物件を選ぶのか。
それは目立ちたくないからである。
管理が行き届いている → 誰かが物件を掃除している → 人がウロウロしている そう考える。あるいは住民の個々が「きちんと」している → 自分たちの存在が目立つ そう考えるのだ。
これを逆手に取れば、とにかく「物件の管理に力を入れる」ことで、犯罪者に物件を狙われる確率はぐっと下がる。
なぜこんなにも犯罪に物件が使われるようになったのか
この理由は、賃貸業界の取り巻く環境が変わったことがあげられる。
圧倒的に物件の数が少なかった時は、人は住む部屋を確保するだけで精一杯だった。だから家主側
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